AirPods Pro 3のファーストインプレッションと、歴代AirPods Pro(Pro 1〜Pro 3)の比較写真
Appleから発売されたAirPods Pro 3を日常使いして4日間が経ちましたので、簡単なファーストインプレッションとこれまで欠かさず購入してきた歴代モデルとの比較写真を載せておきます。
ファーストインプレッション
AirPods Pro 3を使用してみた第一印象を、前世代モデルと比較しながら以下にまとめます。

ノイズキャンセリング(ANC)性能
まずノイズキャンセリング性能については過去最高を実現してきたと感じました。特筆すべきは、洗い物をしている際の水の音が完全に聞こえなくなるレベルまで向上している点です。高域のカットが特に強化されており、日常生活の騒音(特に高域)を効果的に遮断していると感じました。
搭載チップはH2でPro 2から据え置きですが、イヤーチップや本体形状、また処理の最適化で大幅に性能が向上しているようです。
音質の変化
音質面では、これまでのApple製品とは一線を画す個性的なチューニングが施されていると感じました。音場が広がり、空間的な表現が豊かになりつつ、聞いていて楽しくなるような音質です。ただし、これは必ずしも「音質が最高」ということではなく、好みが分かれる可能性がある独特の音作りとなっていると思います。個人的には非常に気に入っていますが、万人受けするかは疑問です。
あと音質で言うと手持ちのAZ100には到底及ばないので、音質重視で購入する程の音質の向上は無いと感じました。あくまでもApple製品を日常的に使い連携の良さやANCの恩恵を受けている方が、より良い音質で個性的な「音」を楽しめるようになった、という位置付けが適切かと思います。
形状とデザインの変更
本体の形状は前世代から比較的大きく変更されています。サイズも若干大きくなったように感じますし、実際に装着すると耳から少し飛び出すようなデザインになっており、見た目の印象がやや変わりました。
ただし耳うどんほどではないので、装着時の見た目をあまり気にする必要は無いかと思います。個人的にはPro 1やPro 2のデザインの方が好きです。
フィット感の進化
装着感も前世代から変更されており、最初は違和感を感じる可能性があります。しかし、使用を続けることですぐに慣れ、むしろ快適に感じるようになりました。
ただ少しだけイヤーチップと耳の接地面が増えたように感じるため、長時間使用時の蒸れが気になる方は注意が必要かもしれません。Pro 1とPro 2は比較的有線のEarPodsの様なフラットで軽い装着感だったのに対し、Pro 3はカナル型ライクになりよりしっかりと耳に固定される感じが強くなっています。これも好みが分かれる部分かと思います。
イヤーチップの仕様変更
イヤーチップの仕様も変更されており、サイズ感が異なります。個人的な例では、AirPods Pro 1およびPro 2ではMサイズを使用していましたが、Pro 3ではSサイズが最適となりました。サードパーティ製チップや同サイズが何個も入ったタイプの純正品の追加購入時はサイズに注意が必要かもしれません。
歴代モデルを画像で比較してみる
折角なので歴代のAirPods Pro 1、Pro 2、Pro 3の比較写真を撮影したので載せておきます。Pro 3は特に形状が大きく変わっているのが分かると思います。購入時の参考になれば幸いです。
イヤホン本体








ケース本体



総評
AirPods Pro 3は、Pro 1からPro 2への進化のような劇的な改良ではなく、少しインパクトに欠けつつも細かいチューニングを行ったマイナーチェンジ版の位置付けかなと個人的には感じました。
特にノイズキャンセリング性能の大幅な向上と、Appleらしくない個性的な音作りが特徴的で、AirPods Proを日常的にヘビーに使っている方には魅力的に仕上がっていると思います。
筐体の形状変化やイヤーチップの仕様変更もありますが、肝心要のチップはPro 2から据え置きのH2のままなので、劇的な進化を求める方には物足りないかもしれません。(Pro 2から3年経っている点もも中々評価しづらい中身かもです)
既にAirPods Pro 2を所有している場合、買い替えの必要性はそれほど高くないと思いますので、バッテリーが劣化してきた場合や、Pro 1を使用している方、音質・ノイズキャンセリング性能に強いこだわりがある場合に検討するのが良いかと思います。
参考
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