HDMIをUSB Type-C(DP Alt mode)に変換してモバイルモニターで表示する
手元にThink Vision M15というモバイルモニターがあります。
このモニターは映像入力端子にUSB Type-C端子のみを搭載しておりバスパワーに対応しています。
USB Type-C端子を持つデバイスと接続する場合はUSB Type-Cケーブルを使って接続するだけで映像と電源供給が可能です。
凄く便利な反面、HDMI端子を持つデバイスと接続する場合はHDMIをUSB Type-C(DP Alt mode)に変換する必要があり、色々調べた結果以下のような構成で接続することができましたので備忘録として記します。
ちなみにUSB Type-C→HDMI変換は巷に溢れていて安価で手に入りますが、逆のHDMI→USB Type-C(DP Alt mode)変換を実現する製品は意外と少ないですし、王道の製品は割高です。
なるべく安価に済ませつつも、信頼性のある製品を選んだ場合2024年現在だと以下が安牌だと思います。
- HDMI→USB Type-C(DP Alt mode)変換アダプタ:サンワサプライ|AD-HD26TC(必須)
- USB Type-C→Micro USB変換ケーブル:Amazonベーシック|USB-C - Micro USB 2.0(あった方が良い)
- 高品質なUSB Type-C充電器(15W以上):なるべく良いものを使った方が良いです。持っている人が多いと思いますので持っていない場合は購入しましょう。
1. HDMI→USB Type-C(DP Alt mode)変換アダプタについて
まず一番要の変換アダプタAD-HD26TCは価格帯も3,000円台ですし、サンワサプライ製なので入手もしやすくほぼ間違いないと思います。
恐らくClub社製のCAC-1336のOEM品だと思われますが、Club製は9,000円程度しますのでサンワサプライ製を選ぶのが無難です。
2. USB Type-C→Micro USB変換ケーブルについて
次にUSB Type-C→Micro USB変換ケーブルですが、これは変換アダプターに付属するMicro USBケーブルだけでは電力供給が不足する場合があるため、別途購入することをお勧めします。
というのも多くのモバイルモニターはバスパワー動作に対応しているものも多く、電力不足の場合モニターが正常に動作しない・そもそも電源が入らないといった問題が発生する可能性があるためです。
付属のMicro USB(USB 2.0)ケーブルの場合5V/1.5A(7.5w)までの電力供給が可能ですが、USB Type-C→Micro USB変換ケーブル(非PD)を使うことでそれ以上の電力供給が期待できます。
この辺りはモバイルモニターの仕様によりますので必ずしも必要とは言い切れませんが、もし付属のMicro USBケーブルだけでは不安な場合は購入しておくと良いでしょう。
Think Vision M15の場合は必須
ちなみにM15の場合付属だけでは電源自体が入りませんでした。正確には電源ランプが一瞬点いて消えるを繰り返しますので、電力供給が不足していると思われます。
高品質なUSB Type-C充電器について
昨今では持っていない人の方が少ないと思いますが、USB Type-C→Micro USB変換ケーブルを使って給電する場合は15W以上の高品質なUSB Type-C充電器も準備しておくと良いです。
実際の接続例
全体は以下のようになります。
少しごちゃつきますが、モニターへはUSB Type-C端子1本で接続と給電もできるようになる点が一番のメリットです。
総額6,781円。ちょっと高い...
今回私の場合は「AD-HD26TC」と「USB-C - Micro USB 2.0」に加え、映像出力側のUSB Type-Cケーブル(2m)も合わせて購入したので総額6,781円でした。
高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、個人的には正直なところ少し高いと感じました。
6,000円出すなら押入れで眠っているEV2451を出しつつモニターアームを買った方が良かったなと。
ただHDMI出力しかないデバイスを、USB Type-Cしか入力端子がないモバイルモニターに接続する事は可能だと、それもバスパワーで動作可能だという事を知ることができました。
映像出力が可能なUSB Type-C端子を持つデバイスであれば上記の様な事をせずとも本当にケーブル1本で済みますので、改めてUSB Type-Cという規格は偉大です。